さて、色々なところで強調していますが、不妊外来で妊娠できるかどうかを左右する最も大きな要因は妻の年齢です。次に当院初診時の妻の年齢と妊娠率、出産率の関係を見てみました。妊娠率は、その年齢で初診された方のうち妊娠された方の割合、出産率は初診された方のうち出産された方の割合を示します。妊娠率と出産率の差が流産率になります。
妻の年齢が35歳を過ぎると妊娠しにくくなりはじめ、40歳を越えると随分難しくなってきます。また、一方では、年齢と共に流産する確率も高くなります。40歳以上の場合には、妊娠しても半数以上の方が流産してしまいます。
妻の年齢が40歳を越えてから不妊外来を受診した場合、妊娠できる率は25%、出産できる率は11%になってしまいます。もし、皆さんの人生計画で子供をつくろうという計画があるのなら、あまり長い間避妊したりせずに、できるだけ若いうちに妊娠するようにしてください。