不妊治療(テスト20260109)

はじめに

不妊治療には、排卵のタイミングを合わせる治療から、人工授精、体外受精・顕微授精まで、さまざまな選択肢があります。
どの治療が適しているかは、ご夫婦それぞれの年齢、検査結果、これまでの経過、そしてお気持ちによって異なります。
梅ヶ丘産婦人科では、まず基本的な検査結果をもとに、できるだけ身体的・精神的な負担を抑えながら進められる治療から段階的にご提案しています。
タイミング法や排卵誘発といった比較的シンプルな治療から開始し、必要に応じて人工授精、体外受精・顕微授精などへとステップアップしていくことが可能です。
また、体外受精においては、培養環境や胚の評価方法、移植方法などにも配慮し、一人ひとりの状況に応じた治療方針を大切にしています。着床を補助する先進的な技術や、必要に応じた手術療法についても、適応を慎重に判断したうえでご案内しています。
「どこから治療を始めればよいのか分からない」「今の治療が自分に合っているのか不安」といった段階でも、まずはご相談ください。
本ページでは、当院で行っている不妊治療の内容を項目ごとに分かりやすくご紹介します。

不妊治療の解説動画

男性不妊ドクターズ主催の埼玉妊活セミナー「知っておきたい妊活事始め」での辰巳院長の講演です。

当院での不妊治療について

梅ヶ丘産婦人科では、不妊領域で行われる検査のほとんどすべてを当院のみで完結することができます。ほとんどが3分以内に終わる検査であり、当日に検査結果をお伝えできるものもあります。

タイミング法

タイミング法では、超音波を用いていつが排卵日か調べ、その少し前から排卵日の間に夫婦生活を行っていただきます。現在では、基礎体温だけでは排卵日を特定することはできないことがわかっており、実際の排卵日と異なる日を排卵日だと思い込んでいる方も多くいらっしゃいます。当院では、超音波と排卵検査薬を組み合わせて正確な排卵日を調べることで、妊娠できる可能性を飛躍的に向上させます。また、頸管粘液の性状を確かめることで、実際に精子が子宮内に入れているか、動けているかどうかを確認していきます。

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排卵の時期を把握し、妊娠しやすいタイミングに合わせて夫婦生活を行う治療法です。 超音波検査や排卵検査薬を用いて排卵日を予測し、自然に近い形で妊娠を目指します。 不妊治療の第一段階として行われることが多く、身体的・精神的な負担が比較的少ない治療法です。 詳しくはこちら

排卵障害に対する薬物療法

排卵が起こりにくい場合には内服薬や注射により排卵誘発を行います。
よく用いられる内服の排卵誘発剤には、クロミフェン(クロミッド)、セキソビット、レトロゾール(フェマーラ)などがあり、温経湯などの漢方薬が用いられることもあります。注射ではHMGやFSHなどがあり、FSHは自己注射も可能です。

クロミフェンは日本で30年以上前から使われている実績のある排卵誘発剤です。排卵が遅い方には、卵胞を早く育ててくれることにより排卵を早める効果を期待でき、排卵が早すぎる方には、LHサージを抑制してくれることにより排卵を少し遅くする効果が期待できます。排卵個数は少し多くなる傾向があります。また、レトロゾールはクロミフェンで難治性の方、多嚢胞性卵巣症候群の方を中心に行われますが、排卵個数はクロミフェンよりやや少なくなる傾向があります。

これらの薬を適切に用いることにより、排卵障害のあるほとんどの方から排卵を起こすことができますが、重症の排卵障害がある場合には多胎や卵巣過剰刺激症候群などの副作用が起こることもあります。

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排卵が起こりにくい場合に、内服薬や注射を用いて排卵を促す治療法です。 卵巣の状態や月経周期に応じて薬剤を選択し、排卵が起こるタイミングを整えることで、妊娠の可能性を高めます。 医師の管理のもとで行い、必要に応じて超音波や血液検査を併用しながら進めます。 詳しくはこちら

人工授精

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人工授精は、排卵の時期に合わせて調整した精子を子宮内に注入する治療法です。 精子が卵管に到達しやすくなるため、自然な夫婦生活に比べて妊娠の可能性が高まります。 身体への負担や痛みはほとんどなく、タイミング法の次の段階として選択されることが多い治療です。 詳しくはこちら

体外受精(顕微授精を含む)

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体外受精は、卵巣から採取した卵子を体外で精子と受精させ、得られた受精卵(胚)を子宮内に戻すことで妊娠を目指す治療法です。1978年に確立された治療で、現在では世界中で広く行われ、日本でも多くの妊娠・出産につながっています。

当院では1991年から体外受精を開始し、これまでに1万8千件を超える採卵を行ってきました。長年にわたる臨床経験の蓄積をもとに、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療を行っています。

体外受精は、もともと卵管が閉塞している場合に適応されてきましたが、現在では原因不明不妊、子宮内膜症、子宮頸部因子、一部の男性因子など、さまざまな不妊原因に対して有効な治療法として位置づけられています。精子の数や運動率が低い場合には、卵子に直接精子を注入する顕微授精を行うことで、受精の可能性を高めます。

治療は、排卵誘発による卵巣刺激、採卵、受精・胚培養、胚移植、妊娠判定という流れで進みます。近年は、受精卵を一度凍結保存し、子宮内環境が整った周期に移植する凍結胚移植が主流となっており、安全性や妊娠率の面でも確立された方法です。 当院では、年齢や卵巣機能、治療歴を踏まえ、必要以上に負担をかけない治療計画を大切にしながら、安心して治療に臨んでいただける体制を整えています。 詳しくはこちら

アシステッド・ハッチング

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胚は透明帯という殻に覆われており、その殻を破って孵化して着床に至ります。この殻が年齢が高くなったり、胚を凍結したりすることにより硬くなり、胚がうまく孵化できず、結果として着床できない可能性があるといわれています。そこで透明帯の一部をレーザーで穴を開け、胚が孵化するのを助ける方法がアシステッド・ハッチングです。過去の胚移植で妊娠不成功であった場合にはアシステッド・ハッチングの有効性が高いとされていますが、全症例に対してルーチンとしてアシステッド・ハッチングを行うことは推奨されていません。多胎妊娠になりやすいという報告もあります。 2022年4月より保険適用となり、当院でも胚移植で1回以上着床に至らなかった患者さまには行うことができます。

高濃度ヒアルロン酸 含有培養液

通常子宮内に胚を移植するときには、着床を手助けする物質を含む培養液を用いて胚を移植します。ヒアルロン酸は人体に存在する天然化合物です。組織の結合剤や保護剤としても機能すると考えられていることから、胚の着床を助ける目的で移植用の培養液に添加することができます。凍結胚を融解した後、高濃度ヒアルロン酸含有培養液へ胚を移し、その後移植を行います。現在までには、高濃度のヒアルロン酸により、合併症が増加するというエビデンスはありません。 2022年4月より保険適用となり、当院でも胚移植で1回以上着床に至らなかった患者さまには行うことができます。

手術療法

卵管閉塞

卵管が詰まっている場合には、卵管鏡(FT)、卵管を通す手術、体外受精などの治療が行われます。最近では体外受精が普及したため卵管を通す手術を行うことは非常に少なくなっています。卵管鏡は開腹手術に比べると侵襲が少ないので現在でも行われていますが、子宮から卵管に入ってすぐのところで閉塞している場合のみが適応となります。一度卵管が通っても再度詰まってしまうこともあります。

子宮内膜症、チョコレート嚢腫

子宮内膜症により癒着が起きたり、チョコレート嚢腫がある場合には手術を行う場合があります。しかし、妊娠にむけて手術がよいのか、それとも体外受精を行ったほうがよいのか判断が非常に難しく、主治医とよく相談する必要があります。不妊治療中に子宮内膜症の薬物療法が行われることはほとんどありません。

子宮筋腫、子宮内膜ポリープ

子宮筋腫や子宮内膜ポリープがある場合に手術が必要なこともあります。しかし、実際には大きな病変があってもすぐ妊娠する方もいれば、小さい病変でもなかなか妊娠しない方もいらっしゃいます。当院では、婦人科内視鏡技術認定医に手術について相談することもできます。

受診方法

不妊検査/不妊治療、プレ妊活/ブライダルチェックで受診を希望されるかた

・不妊検査/不妊治療、プレ妊活/ブライダルチェックで受診を希望されるかたは、webまたはお電話から予約をお取りください。男性不妊と診断され、泌尿器科医師の診察をご希望されるかたはお電話にて予約をお取りください。

WEB初診予約はこちら

・Webでご予約された患者さまは、来院時にご持参いただく書類はこちらをご確認ください。
・プレコン/ブライダルチェックでご予約される患者さまで、カップルでご一緒に来院される場合には、どちらかお一人分のご予約で大丈夫です。
・プレ妊活/ブライダルチェックで受診される患者さまは、来院前にどの項目の検査をご希望されるか、ご検討いただくようお願い申し上げます。また、受診3時間前から糖分の摂取をお控えいただくようお願いいたします。


TEL:03-3429-6036

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よくある質問

Q 不妊治療はどの段階から始めるのが一般的ですか?
A
まずは排卵や卵管、精液などの検査を行い、妊娠しにくい要因を確認します。
その結果をもとに、タイミング法から始め、必要に応じて人工授精や体外受精へ段階的に進めていくことが一般的です。
Q いきなり体外受精を行うこともありますか?
A
年齢や検査結果、卵管の状態、これまでの治療歴などによっては、最初から体外受精を検討する場合もあります。
治療の進め方は一人ひとり異なるため、医師と相談しながら決定します。
Q タイミング法だけで妊娠する可能性はありますか?
A
排卵が安定しており、卵管や精液所見に大きな問題がない場合には、タイミング法で妊娠に至るケースもあります。
超音波や排卵検査を用いて排卵時期を正確に把握することが重要です。
Q 排卵誘発剤は誰でも使うのですか?
A
排卵が起こりにくい場合や、排卵のタイミングを調整する必要がある場合に使用します。
すべての方に必ず使用するわけではなく、卵巣の状態や治療段階に応じて判断されます。
Q 人工授精はどのような方に向いていますか?
A
卵管が通っており、精液所見に大きな問題がない場合などに検討されます。
排卵日に合わせて精子を子宮内に注入することで、妊娠の可能性を高める方法です。
Q 人工授精で妊娠しない場合はどうなりますか?
A
人工授精を一定回数行っても妊娠に至らない場合には、体外受精へのステップアップを検討します。
年齢や治療期間も考慮しながら判断します。
Q 体外受精と顕微授精の違いは何ですか?
A
体外受精は卵子と精子を同じ培養液内で受精させる方法です。
精子の数や運動率が低い場合には、精子を直接卵子に注入する顕微授精を行います。
Q 採卵は痛みがありますか?
A
採卵は静脈麻酔下で行うため、多くの方は強い痛みを感じることなく終了します。
処置時間は比較的短く、通常は日帰りで行われます。
Q 胚はすべて移植するのですか?
A
受精卵は培養後、その周期に移植する場合と、凍結保存して後日移植する場合があります。
現在は凍結胚移植が主流となっています。
Q 凍結胚移植は安全ですか?
A
胚凍結保存および凍結胚移植は確立された技術で、現在では体外受精による妊娠の多くがこの方法で行われています。
Q アシステッド・ハッチングは誰でも行いますか?
A
すべての方に行うわけではありません。
過去に胚移植を行っても着床に至らなかった場合などに、状況を考慮して検討されます。
Q 治療中は仕事と両立できますか?
A
治療内容や通院頻度は段階によって異なります。
できる限り負担を抑えたスケジュールを検討しますので、仕事や生活スタイルについてもご相談ください。
Q 他院から転院して治療を続けることは可能ですか?
A
可能です。
これまでの検査結果や治療内容を確認したうえで、今後の治療方針をご提案します。

ご予約・お問い合わせ

初診専用電話
受付時間
月~金 9:00~17:00
土 9:00~13:00

当院は完全予約制です。初診の方(診察券をお持ちでない方)はお電話にてご予約をお願いいたします。
不妊検査/不妊治療、プレ妊活/ブライダルチェックで初診される方は、WEBからもご予約いただけます。再診の方はWEB予約または自動電話でご予約ください。(※WEB予約・自動電話は24時間受付可能)