もともとは両側の卵管がつまっている場合に適応された方法ですが、その後、子宮内膜症、抗精子抗体、子宮頚部因子、原因不明不妊、一部の男性因子などに対しても非常に有効であることがわかってきました。1980年代には世界中に広まり、現在までに世界で数百万人の赤ちゃんが生まれています。
一方、男性の精子の数が少なかったり、運動率が低かったりすると、体外受精でも受精しません。このようなケースでは、卵子に直接精子を注入して受精させる顕微授精を行います。
また、体外受精や顕微授精を通じてできた胚は、初期胚・胚盤胞まで到達したのちその周期に移植を行うか、または凍結保存します。凍結胚は後日融解して凍結胚移植を行います。胚凍結保存は確立された手技で、現在日本では体外受精で生まれてくる子の80%以上は一旦凍結保存した胚を融解して移植することによって妊娠しています。日本の出生児の約10人に1人は体外受精・顕微授精や凍結胚移植による妊娠です。
当院の辰巳院長は1986年に京都大学産婦人科よりオーストラリア、アデレード大学に派遣され、体外受精-胚移植法の技術を修得しました。帰国後、京都大学体外受精チームの中心メンバーとして活躍、以来30年以上にわたり、体外受精の臨床の第一線で活躍しています。 また当院は、JISART(日本生殖医療標準化機構)の厳重な審査にパスし、施設認定を受けています。