不妊治療

※各治療法をクリックすると対応している解説部分に飛びます。

allow

排卵障害

薬物療法
allow

卵管障害

手術療法
体外受精
allow

男性因子

手術療法
顕微授精
allow

子宮内膜症

手術療法
人工授精
体外受精
allow

子宮体部因子

手術療法
allow

子宮頚部因子

人工授精
体外受精
allow

抗精子抗体

体外受精
allow

黄体機能不全

薬物療法
allow

性交障害

人工授精
allow

原因不明不妊

人工授精
体外受精
顕微授精

排卵障害に対する薬物療法

排卵が起こりにくい場合には内服薬や注射により排卵誘発を行います。
よく用いられる内服の排卵誘発剤には、クロミフェン、セキソビットなどがあり、温経湯などの漢方薬が用いられることもあります。注射ではHMGやFSHなどがあり、FSHは自己注射も可能です。
これらの薬を適切に用いることにより、排卵障害のあるほとんどの方から排卵を起こすことができますが、重症の排卵障害がある場合には多胎や卵巣過剰刺激症候群などの副作用が起こることもあります。

卵管障害に対する手術療法

卵管が詰まっている場合には、卵管鏡(FT)、卵管を通す手術、体外受精などの治療が行われます。最近では体外受精が普及したため卵管を通す手術を行うことは非常に少なくなっています。卵管鏡は開腹手術に比べると侵襲が少ないので現在でもよく行われていますが、一度卵管が通っても再度詰まってしまうこともあります。

体外受精

エドワーズ博士と辰巳院長

▲ エドワーズ博士と辰巳院長
(H16年6月セローノ・シンポジアで)

1978年にイギリスのエドワーズ博士とステプトー博士によって始められた画期的な不妊治療法で、卵巣から卵子を注射針を用いて採取し(採卵)、体外で夫の精子と受精させ、受精を確認した卵(胚)を、カテーテルを用いて子宮腔に戻す(胚移植)ことにより妊娠を期待する方法です。もともとは両側の卵管がつまっている場合に適応された方法ですが、その後、子宮内膜症、抗精子抗体、子宮頚部因子、原因不明不妊、一部の男性因子などに対しても非常に有効であることがわかり、1980年代には世界中に広まり、現在までに世界で数百万人の赤ちゃんが生まれています。詳細は、当院の治療>体外受精/顕微授精のページをご覧下さい。

人工授精

原因不明不妊や精液所見が不良の場合に、卵管膨大部まで多くの精子を送り込むため、精子を子宮腔に注入する方法です。性交がうまくできない性交障害の場合にもよく用いられています。
排卵日に夫の精液を持参するか夫にクリニックで採精してもらい、精液から運動性良好精子を調整し、カテーテルで子宮腔に注入します。痛みはほとんどありません。妊娠率は通常の性交に比べ2倍程度になると言われています。費用は数千円〜3万円程度になります。

顕微授精

精子の状態が悪いと、たとえ体外受精により卵子の周囲に精子を送り込んでも、精子が卵子の回りを取り囲んでいる透明帯という殻を破ることができず、受精できません。そこで1989年頃から、顕微鏡下に、細いガラス管を使用して精子を卵に注入し受精させる顕微授精が行われ始めました。顕微授精には、卵の透明帯にガラス管で穴をあけ精子の進入を助ける透明帯開孔術(PZD)、囲卵腔に精子を注入する囲卵腔内精子注入法(SUZI)、細胞質に直接精子を注入する細胞質内精子注入法(ICSI)の三種類がありますが、現在では通常ICSIが行われており、世界で数百万人の赤ちゃんが生まれています。詳細は、当院の治療>体外受精/顕微授精のページをご覧下さい。

子宮内膜症に対する手術療法

子宮内膜症により癒着が起こったり、チョコレート嚢腫ができた場合に手術を行う場合があります。手術が良いのか体外受精を行った方が良いのか判断が非常に難しく、主治医と良く相談する必要があります。不妊治療中に子宮内膜症の薬物療法が行われることはほとんどありません。

子宮体部因子に対する手術療法

子宮筋腫や子宮内膜ポリープがその方の不妊原因になっているかどうかを判断するのは難しいです。大きな病変があっても直ぐに妊娠する方もいれば、小さい病変でもなかなか妊娠しないため切除すると直ぐに妊娠する場合もあります。

黄体機能不全に対する薬物療法

黄体ホルモンの血液検査で黄体機能不全が診断できないことは検査の項でお示ししました。ただ、排卵後次の月経までが10日以下という場合には黄体機能不全と考えられます。この場合には黄体ホルモン剤の投与やHCGの注射により治療が行われます。

以上、不妊治療法について解説しました。