2.卵管が通っているかを調べるための検査(クラミジア検査・子宮卵管造影検査)

クラミジア検査

クラミジアの検査は子宮頸管の擦過物をとって調べる抗原検査と血液で調べる抗体検査があります。日本では、クラミジアに感染されたことがある方は男性15万人、女性20万人と実際には多くいらっしゃることが知られています。クラミジアに感染すると卵管炎や腹膜炎を起こし、卵管が狭くなってしまったり、卵管の先が癒着してしまうことにより卵子が卵管に取り込まれなくなってしまうことがあります。抗体の血液検査を行うことで、以前感染していたかどうかも明らかにすることができます。クラミジア抗体が陽性の場合には、卵管機能が落ちていて妊娠しづらくなっている可能性があります。

子宮卵管造影検査

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子宮腔にカテーテルを入れ造影剤を注入し、造影剤が子宮から卵管を通り腹腔内に流れ出す様子をX線で観察します。子宮腔の形、卵管の通り具合、卵管の出口周囲や腹腔内の癒着の有無などを調べることができます。また、治療的な効果もあり、この検査後妊娠することもよくあります。
通常は、治療的効果が高く、解像度の高い油性の造影剤を用いますが、甲状腺機能が低下気味の人には、水性の造影剤を使用します。また、超音波に映る造影剤を用いて、造影剤を子宮に注入し、超音波で観察する卵管造影検査もありますが、X線を用いた検査に比べると精度は落ちます。空気や液体を子宮に注入して卵管の通りを診るための通気、通水検査も行われていますが、卵管造影検査に比べると信頼度はかなり低くなります。
造影剤を注入するときに子宮腔が押し広げられるため、痛みを伴うことがありますが、よくいわれているほど強い痛みを感じないことがほとんどです。

卵管が両方とも閉塞している場合には、卵管鏡または体外受精へステップアップを検討します。卵管鏡は子宮から卵管に入ってすぐのところで閉塞している場合のみ適応になります。
卵管障害に対する手術療法はこちら 体外受精についてはこちら

よくある質問

Q 卵管が通っているかは、なぜ調べるのですか?
A
卵管が通っていない場合には卵子のもとへ精子が到達できないため、通常の性交渉・タイミング法・人工授精では妊娠できません。両側の卵管が通っていない場合でも、体外受精を用いれば妊娠は可能です。
Q クラミジア検査はどのような目的で行いますか?
A
クラミジア感染は自覚症状が少ない一方、卵管の閉塞や機能低下、腹腔内癒着などを引き起こすことがあります。検査により感染歴を確認し、卵管機能が低下している可能性を評価します。
Q 子宮卵管造影検査では何がわかりますか?
A
造影剤の流れをX線で確認することで、子宮の形や卵管の通り具合、腹腔内癒着の有無などを調べることができます。
Q 子宮卵管造影検査は痛みがありますか?
A
造影剤を注入することにより子宮が膨らむためある程度の痛みを起こしますが、多くの方は強い痛みを感じずに検査を終えられます。痛みの感じ方には個人差があります。
Q 卵管が閉塞していた場合はどうなりますか?
A
卵管の状態によって、卵管鏡や体外受精などへのステップアップを検討します。ただ卵管鏡で開通させることが可能な閉塞は卵管閉塞全体の一部のみであること、また卵管が閉塞している場合には卵管機能も低下していることも多く、卵管鏡で妊娠率が改善することが見込める方は実はあまり多くありません。当院では閉塞の部位や程度を踏まえて、適切な治療方法を提案します。

不妊検査一覧

当院の不妊検査について

不妊治療では、「なぜ妊娠しにくいのか」を正しく知ることが、適切な治療への第一歩となります。 梅ヶ丘産婦人科では、排卵や卵巣・卵管の状態、精子の状態、子宮環境などを多角的に評価し、お一人おひとりの状況に応じた検査を段階的に行っています。必要以上の検査を一律に行うのではなく、医学的根拠に基づき、治療方針の判断に本当に必要な検査を選択することを大切にしています。
また、梅ヶ丘産婦人科では、不妊領域で行われる検査のほとんどすべてを当院のみで完結することができます。ほとんどが3分以内に終わる検査であり、当日に検査結果をお伝えできるものもあります。

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  • 1.排卵や卵巣状態を調べる検査

    排卵が起きているか、卵巣の働きに問題がないかを確認する検査です。基礎体温、ホルモン検査、超音波検査、AMH検査などを行います。

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  • 2.卵管が通っているかを調べるための検査

    卵管が正常に通っているか、妊娠の妨げになる異常がないかを調べます。主にクラミジア検査や子宮卵管造影検査を行います。

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  • 3.精液や精巣の状態を調べる検査

    精子の数や運動率、精巣の状態などを確認し、男性側の不妊要因を調べます。必要に応じて専門的な検査も行います。

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  • 4.不妊原因を調べるためのその他の検査

    基本的な検査で原因が特定できない場合に行う検査です。子宮内の状態や精子と頸管粘液の関係などを確認します。

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  • 5.排卵時期を調べるための検査

    妊娠のタイミングを合わせるため、排卵の時期を予測・確認する検査です。超音波検査や尿中LH検査などを用います。

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  • 6.体外受精などの生殖補助医療に関連した検査

    体外受精・顕微授精を行う際に必要な検査です。卵巣刺激法の選択や着床環境の評価などを目的に行います。

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  • 7.ケースによって必要となる検査

    状況に応じて、提携医療機関で追加検査を行う場合があります。腹腔鏡検査などにより、より詳しい評価を行います。

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