5.排卵時期を調べるための検査(超音波・尿中LH検査・頸管粘液検査)

妊娠するためには排卵の時期に性交や人工授精、体外受精をする必要があります。このため不妊治療においては排卵時期を知ることが非常に重要になります。排卵時期を調べるための検査を説明します。

超音波による卵胞径、子宮内膜厚の計測

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卵胞の直径は月経が終わった頃から毎日約1.5mmずつ大きくなり、直径20mm前後で排卵します。また子宮内膜も排卵頃には厚くなり、断面は木の葉の様に見えます。
排卵するときの卵胞径や子宮内膜の厚さはそれぞれの人でだいたい決まっています。超音波で卵胞径と子宮内膜の厚さを測ることにより排卵日のおおよその予測がつきます。この検査と次に述べる尿中LH検査を組合せることにより、ほとんどの人の排卵日をほぼ正確に予測できます。

尿中LH検査

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排卵は脳下垂体からLHというホルモンが一度に大量に放出されること(LHサージ)が引き金になって起こります。このため排卵の前日に尿中LHが急に上がります。排卵検査薬はこの尿中のLHの急上昇を調べる試薬です。排卵が近くなってきた頃から尿をとってLHを調べ、陽性になった14-26時間後(半日から1日後)あたりが排卵日になります。尿中LHを調べる試薬は薬局でも市販されています。
ただ、尿中LHから間接的に排卵時期を予測するため、この検査のみで排卵日を予測するのは難しい場合があります。月経不順の方などは毎日この検査を行っても、1カ月間ずっと陰性や逆にずっと薄く陽性という場合もあります。また、人によっては排卵しているのに排卵検査薬が陽性にならない人もあり、排卵時期でもないのに排卵検査薬が陽性になることもあります。とくに月経不順の方ほど排卵検査薬を使ってみたいと思われるかと思いますが、月経不順の方ほど排卵検査薬の結果は当てにならない場合が多く、超音波検査と合わせて行って初めて意味のある結果が得られるものになります。

頸管粘液検査

排卵が近づくと、子宮の出口から透明で粘りのある粘液が多量に出てきます。この粘液の性状を観察することによりおおよその排卵日の推定が可能です。しかし、先に述べた超音波による卵胞径の計測や尿中LH検査に比べるとその精度はずっと落ちます。
ただ、月経不順がある人で受診できない場合には、自分で排卵が近いかどうかを判断するためには非常に有効な指標になります。透明なおりものが増えてきたら、その頃が妊娠のチャンスと考え性交をトライしてください。

よくある質問

Q なぜ排卵時期を調べることが重要なのですか?
A
妊娠するためには、排卵の時期に合わせて性交や人工授精を行う必要があります。そのため、タイミング法や人工授精では排卵日をできるだけ正確に把握することが重要になります。
Q 超音波検査では何がわかりますか?
A
超音波検査では、卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを確認し、排卵が近いかどうかを判断します。卵胞は一定のペースで成長するため、排卵日のおおよその予測が可能です。
Q 尿中LH検査(排卵検査薬)とはどのような検査ですか?
A
排卵前に起こるLHサージを尿で検出し、排卵時期を予測する検査です。陽性反応が出てから半日〜1日程度で排卵が起こると考えられています。
Q 排卵検査薬だけで排卵日を正確に予測できますか?
A
排卵検査薬のみでは正確な判断は難しい場合が多いです。特に月経不順の方では、陽性にならない、または判定が不安定になることがあり、超音波検査と併用することで初めて信頼性の高い判断が可能になります。
Q 頸管粘液検査はどのようなときに役立ちますか?
A
排卵が近づくと透明で粘りのあるおりものが増えるため、その変化を観察することで排卵時期の目安になります。受診が難しい場合など、自分で排卵のタイミングを把握するための参考として有効です。

不妊検査一覧

当院の不妊検査について

不妊治療では、「なぜ妊娠しにくいのか」を正しく知ることが、適切な治療への第一歩となります。 梅ヶ丘産婦人科では、排卵や卵巣・卵管の状態、精子の状態、子宮環境などを多角的に評価し、お一人おひとりの状況に応じた検査を段階的に行っています。必要以上の検査を一律に行うのではなく、医学的根拠に基づき、治療方針の判断に本当に必要な検査を選択することを大切にしています。
また、梅ヶ丘産婦人科では、不妊領域で行われる検査のほとんどすべてを当院のみで完結することができます。ほとんどが3分以内に終わる検査であり、当日に検査結果をお伝えできるものもあります。

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