基本的に、タイミング法→人工授精→体外受精(顕微授精を含む)へステップアップするごとに自然な妊娠からは遠ざかり、かつ通院回数・時間的な制約・身体への負荷・費用などが増えていきます。今は不妊であるという理由だけで、すぐに体外受精(顕微授精を含む)へ移行することも多くなりましたが、当院ではなるべく必要最小限の治療法で妊娠することが望ましいと考えています。
必要最小限の治療法で妊娠するためには、あとどれくらい体外受精にする前に時間をかけてよいのか、どこまでで妊娠できなければステップアップすべきなのかというラインをしっかりと引くことです。当院では以下のステップアップ法を提唱しています。

女性の年齢が34歳以下であればタイミング法と人工授精にそれぞれ半年ずつかけてもよいということになりますし、35-39歳であればタイミング法と人工授精は合わせて半年が望ましいです。また40-42歳であれば初めから体外受精を検討していただく(もちろん先に何周期かタイミング法や人工授精を行ってもよいと思います)ことが、妊娠に向けた一番の早道であると考えてよいでしょう。
ただ近年では、早めにステップアップを望まれる患者さまも多くいらっしゃいます。上記に記載されているのは目安であり、早くのステップアップを御希望・はじめから体外受精を行いたい場合にはその旨お伝えいただければご対応させていただきます。

医療法人社団栄賢会梅ヶ丘産婦人科